『オメガ城の惨劇』感想 ※ネタバレあり

森博嗣先生の『オメガ城の惨劇』を読了しました。

感想にネタバレが含まれるので注意。

 

 

結論から書くと、1章からエピローグまで全部面白かったです。

 

まず凄かったのが、いきなり登場人物8名のうち3人が死んで1人が行方不明になる展開。

孤島に建つ城で連続殺人!って内容だろうなーと予想してたら、同時に4人いなくなっちゃった...。えぇ...。

しかも残った4名のうち1人は探偵役のサイカワ、もう1人は視点人物の記者ミヤチ。もう容疑者候補が2人しかいねぇww

と思ってたら城の使用人が執事を残して全員消える。1章からの伏線もありここらへんで犯人の目星がついた(∩´∀`)∩。因みにほぼ正解でした。

 

3章はミヤチが何者かに拉致されて白い部屋に閉じ込められる急展開。終盤で部屋(正確には建物)と島の正体が判明した瞬間が一番興奮した。帯の文句に偽りなし!!森博嗣最高!!!

 

4章は解決パートだったので省略。大筋は予想通りだったし伏線とヒントが多かったから意外性はあんまりなかった。

とか思ってたら、そっからのエピローグがすごかった。起承転結"転"!って感じ。

急展開すぎね?とも思ったけど、読み返すと小さい違和感はいくつかあった。事件の伏線で満足してて気が付けなかった。すごい。

 

あと、視点人物の記者が事件を本として出版することを仄めかしているので、メタフィクションの側面もあるのかな~なんて考えたり。要素もりもり森博嗣( ゚д゚)

 

てことで全体通してとっても面白かったです。ネタバレ薄めにしたから気になった人は読んでみてね。

ただ1つ残念だったのが、Vシリーズと四季シリーズを履修していなかったこと。流石にS&Mシリーズだけじゃあダメだった。(´・ω・`)

まあ逆にこっちを読んでからVに行く楽しみ方もあるよね!と開き直りつつ、次はVに手を付けようかなと思います。

 

ではまた。